狐 山
旧大和川の堤防の一部と伝えられている狐山は十数本の巨木が林立して、笹が山全体に生い茂って異様な存在であった。
東北にひろがる広場は八尾でも珍しい草原で余り人が立ち寄らないようであった。
然し乍ら仲秋名月の夜は絶好の酒宴の広場となって町内のグループが筵を敷いて車座となって酒を汲みかわしている。
長瀬川の川面に満月が映って、すすきの影で虫がすだく頃、何処からともなく三味の音が聞こえてきて秋の夜長を楽しむ人々の談笑がいつまでも続いている。
参考:狐山は府立八尾高等学校の西南隅にある。