毎月十一日と二十七日は、八尾名物の「おたいや」である。八尾周辺の人は勿論、遠く東山を越えて奈良県の平群、王寺方面から牛の背に荷物を乗せて、買い出しの人が続いたものである。
特に十一月二十七日の「オウツリ」の日の雑踏は、正月用品の購入のため物凄いものであった。露店が大信寺の道の両側に展示され、長瀬川の土橋を越えて久宝寺の顕証寺の門前まで続く。
まさに田舎の百貨店の観がある。販売商品を東から西へ列挙すると次の通りとなる。
鰊の干物。
「アカエ」の冷凍物。
豪州の牛肉。
山盛りの駄菓子。
川蟹。
卵の煮ぬき。
ツゲの櫛。
ネズミ取り器。
松の葉の粉末薬。
安物の卵焼き。
かまぼこ。
こぼれ梅。
綿菓子。
関東煮。
うどん。
ちらしずし。
あんまき。
日用品。
大工道具。
農機具。
牛皮の袋靴。
中古の着物。
じゅばん。
はんてん。
植木市。
がまの油売り。
占い師。
サーカス団。
のぞき。
見世物小屋(ロクロク首)。 |
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