大軌電車(近鉄)

大正十三年十月三十一日、足代(布施)より八尾まで電車が開通した。
従来は八尾から大阪ヘ行くのに国鉄(現JR)を利用していたが、電車の開通で上六から大阪の盛り場に行くのに非常に便利になった。
上六−八尾間は折り返し運転のため車掌が電車から降りてポールを外して進行方向に転換する必要があった。
又、出入り口にはすべて手動扉で、車掌が真中の扉は駅に停車毎に外側から開けなければならないので大変な労力である。
乗客はいつも十人余りで殆ど顔見知りの人が乗っていて、のんびりとLた車内風景である、上六−八尾間の運賃は十六銭で、上六駅では拡声器で「八尾行発車』と乗客に出発前の注意を喚起している。